「俳優のノート」山崎努(読書)

「俳優のノート 凄烈な役作りの記録」山崎努(文芸春秋)

雑誌NUMBERでイチローに対してコメントしていた山崎努が、
実は本も執筆していることに興味を持ち、読みんで見た本がこちら。

一つの舞台を迎える準備、そして実演までを日記帳に記した作品。

まさに舞台への準備の話なんですが、日々の葛藤だったり、体づくりだったり、
そして役作りの過程が細かく記されていて、その中で、人間とは何か、
自分とは何かを追及しているストイックさがとても気に入りました。

(P.26)
謎。人間には、どうしても理解できない謎の部分がある。
無理なこじつけはしないこと。謎は謎なのである。

(P.98)
いずれにしても、我々が生を享けたということは、
ある役割を課せられたということでもあるのだ。

自分は選んでこんな容姿その他諸々を得たわけでもない。

しかしながら、ともかく、いや、せっかく生まれてきたのだから、
ありがたくそれを拝受し、何とか与えられた役割を全うするよう努力しようと思うわけで、
これが積極的に生きるということなのだろう。

(P.101)
我々はどうしようもなく統一のとれない存在なのだ。
そこが肝心な人間のリアリティなのである。

(P.378)
やはり、人は皆、己の身の丈に合った感動を持つべきなのだ。
読みかじったり聞きかじったりした知識ではなく、自分の日常の中に劇のエキスはある。
我々はそのことをもっと信じなければならない。日常を見据えること。

(P.389)
しかし人間のやることだもの、失敗だってあらわね。
舞台では失敗もグッドなのだ。挑戦さえしていれば。
ケーセラセラ、なるようになるわ、先のことなど、わからない。

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